設立趣旨
戦後70年、日本は廃墟から立ち直り、経済的な繁栄を享受する国となりました。 この間、多くの人々が開発途上国など世界に貢献するため、独立行政法人国際協力 機構(JICA)を通じ、ボランティアとして経済援助、技術協力などをしてきました。
中でも、2015(平成27)発足50年を迎えた青年海外協力隊事業は、開発途上国の国づくり人づくりに貢献すべく、 これまでに88カ国へ約41,000人の隊員を派遣しました。その実績を認められ、「草の根の国際協力」として高い評価を得ています。
県内からは2018年9月30日現在で75カ国に493人(うち女性228人)が派遣され、活躍しています。 それに加え1990(平成2)年に始まったシニア海外協力隊、日系社会シニア海外協力隊は、社会人としての実績と経験を生かし、発展途上国援助 で重要な役割を果たしています。また、南米などに派遣される日系社会青年海外協力隊も青年海外協力隊に負けない貢献をしています。
しかし、海外でのボランティアへの参加には障壁もあります。帰国後の再就職への不安から断念するケースなどです。 こうした状況を踏まえ、国際貢献の志しを持つ青年らを民間で応援するための組織が全国44道府県と2市で設立され、支援活動を行ってきました。 本県では「岩手県青年海外協力隊を育てる会」が1985(昭和60)年に発足し、30年にわたり活動してきましたが、諸事情から解散しました。
当会は、本県の青年らに開発途上国での活躍の場を与えるとともに、貴重な体験をした帰国隊員が県内に一人でも多く定着し地域社会に貢献できるよう、 参加希望者、派遣中の本県出身者、帰国者の応援、そしてシニア、日系も含めJICAボランティア(JICA海外協力隊)を幅広く支援・応援することを目的とした会です。